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所沢2号~10号踏切

OpenStreetMapで所沢駅~西所沢駅間を見る。
所沢1号踏切は西武新宿線の東村山7号踏切として管理されているので欠番となっている。廃止された踏切の位置は、埼玉県立図書館所蔵の所沢市全図(1957/5)を参考にした。
所沢1号踏切は西武新宿線の東村山7号踏切として管理されているので欠番となっている。廃止された踏切の位置は、埼玉県立図書館所蔵の所沢市全図(1957/5)を参考にした。

所沢駅南側にある東村山7号踏切。西武池袋線ではここが所沢1号踏切にあたる。
このページの写真はすべて2025/10/18撮影。
このページの写真はすべて2025/10/18撮影。

西武新宿線と分かれて大きく西へ曲がっていく西武池袋線の最初の踏切だった所沢2号踏切は現在架道橋になっている。北側の方が土地が高く道路は掘り下げられており、南側からは階段か坂道で上っていたと思われる。

二輪までしか通れない所沢3号踏切。前後の道路は自動車が通行できる幅なので拡張すれば良いのにと思わないでもないが、交通量も多くなく、東側でアンダーパスになっている埼玉県道4号(所沢街道)や、西側の所沢4号踏切を利用すれば十分なのかもしれない。

所沢4号踏切寄りの線路脇から所沢駅方向を見たところ。線路東側にある西武鉄道の境界標(頭が赤く塗られている)は線路脇ではなく道路東側にあり、この道路は鉄道敷であったと思われるが所沢市の道路台帳では市道5-1561号線の一部として管理されている。

所沢4号踏切は片道1車線の比較的大きい踏切になっている。

廃止された所沢5号踏切は南から線路に市道が突き当たる場所にある。線路脇を左右に通る道は舗装されておらず、現在も鉄道敷になっていると思われる。

はっきりとわかる5号と比べて、廃止された所沢6号踏切の跡はほとんど残っていないが、どうやら写真左寄りの生垣脇を通る隙間がそれらしい。

所沢7号踏切は西武池袋線の北を並走している所沢街道から分かれてきた道路で交通量が多い。西所沢駅方向から線路東側を進んでくる一方通行路から踏切に入る車がいるのか、北向きに警報器が設置されている。

7号踏切のすぐ西側、線路南側にある県立所沢高校の校庭に向かって廃された所沢8号踏切があった。古地図を見ると校庭の部分に南に向かう道路があったようだ。

ところで、このあたりの住所は現在所沢市星の宮2丁目となっている。なんだかキラキラした名前だが最近改称されたものではなく、国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の新編武蔵風土記稿埼玉編 上之巻2に所沢市となる前の久米村の小字として記載がある古いものだ。
星宮神社または星の宮神社という神社は栃木県を中心に全国に多数あり、神仏習合時代には妙見菩薩(北極星、北斗七星が神格化された神)や虚空蔵菩薩(明けの明星がその化身とされている神)を祀っていたという。
そこから考えるとこの地域(小字としての星ノ宮は線路より少し北側にあった)に星の宮神社があってもおかしくないのだが、江戸時代の文化・文政期(1804〜1829年ごろ)に編纂された新編武蔵風土記稿でもすでに「名のみにて宮居あるにはあらず」と書かれている。
星宮神社または星の宮神社という神社は栃木県を中心に全国に多数あり、神仏習合時代には妙見菩薩(北極星、北斗七星が神格化された神)や虚空蔵菩薩(明けの明星がその化身とされている神)を祀っていたという。
そこから考えるとこの地域(小字としての星ノ宮は線路より少し北側にあった)に星の宮神社があってもおかしくないのだが、江戸時代の文化・文政期(1804〜1829年ごろ)に編纂された新編武蔵風土記稿でもすでに「名のみにて宮居あるにはあらず」と書かれている。

国土地理院Webサイトの昭和22年空中写真(米軍撮影)などを見ると、狭山湖から流れてくる柳瀬川に合流する支谷の谷頭に踏切がある。
前述の所沢市全図には記載がないため、番号が付く前に廃止されたのだろう。南側にある谷頭から線路を見ると、線路に向かって道路が駆け上がっておりいかにも踏切があった様子には見える。
前述の所沢市全図には記載がないため、番号が付く前に廃止されたのだろう。南側にある谷頭から線路を見ると、線路に向かって道路が駆け上がっておりいかにも踏切があった様子には見える。

このあたりでは線路の両脇に茶畑が広がっている。

茶畑の西側、線路に向かって民家軒先に見える残余地があるが、おそらくはここが廃止された所沢9号踏切の跡。

西所沢駅手前の所沢10号踏切。
西所沢駅は西武球場前に向かう西武狭山線との分岐駅で、左側2線が西武狭山線、右側2線が西武池袋線となっていて構内で西武狭山線が西に分かれていく構造になっている。
西所沢駅は西武球場前に向かう西武狭山線との分岐駅で、左側2線が西武狭山線、右側2線が西武池袋線となっていて構内で西武狭山線が西に分かれていく構造になっている。

踏切から西所沢駅に向かう細道は鉄道敷で、事業で必要になる場合は閉鎖する旨の西武鉄道の看板がある。

駅舎建屋の中に店舗を抱え込んだ形になっている西所沢駅。現在駅には東側にしか改札がないが、所沢市と西武鉄道の間で西口を開設することが合意されており、用地もすでに確保されていることからそう遠くない時期に西口ができるものと思われる。