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生田1号~4号踏切

OpenStreetMapで生田〜読売ランド前間を見る。
この区間では小田急小田原線は五反田川が作る谷間を津久井道(つくいみち)と並走しながら走っている。
この区間では小田急小田原線は五反田川が作る谷間を津久井道(つくいみち)と並走しながら走っている。

南北とも駅前(駅東側)にロータリーがない生田駅。開通当初は東生田という名称(隣の読売ランド前が西生田)であったが、読売ランド前駅の改称(1964年)に合わせて現在の駅名となった。
生田は周辺の地名で、明治8年に上菅生(かみすがお)村と五段田(ごたんだ)村が合併したときに「生」と「田」を取って生田村としたという。
山間部のためもともと踏切の数は多くなく、廃踏切はないようだが読売ランド前に向かって順番に見ていこう。
ここからの写真は2025/10/30撮影。
生田は周辺の地名で、明治8年に上菅生(かみすがお)村と五段田(ごたんだ)村が合併したときに「生」と「田」を取って生田村としたという。
山間部のためもともと踏切の数は多くなく、廃踏切はないようだが読売ランド前に向かって順番に見ていこう。
ここからの写真は2025/10/30撮影。

生田駅南側を流れる五反田川の崖。川の南側は擁壁ごと鬱蒼とした森のようになっていて人里の近くとは思えないような光景。
五反田川は読売ランド前駅西側にある高石西第一公園あたりを水源として津久井道沿いを東へ流れ、向ヶ丘遊園駅西側で二ヶ領本川に合流している多摩川水系の支流で、このあたりの急峻な谷間を形成している。
五反田川は読売ランド前駅西側にある高石西第一公園あたりを水源として津久井道沿いを東へ流れ、向ヶ丘遊園駅西側で二ヶ領本川に合流している多摩川水系の支流で、このあたりの急峻な谷間を形成している。

五反田川の生田駅西寄り、生田橋近くにある川底の写真。写真ではよくわからないかもしれないが、ここは「五反田川の甌穴(おうけつ)群」として川崎市地域文化財(地質鉱物関係)第131号に指定されている地質史跡。
甌穴とはポットホールとも呼ばれ、硬い岩盤の窪みに砂や小石が入って水流の回転作用で大きな穴になったものを指す。
何百年もかかってできるものなので、五反田川が古くからあって急流であったことを示すものだという。
ここからの写真は2025/11/12撮影。
甌穴とはポットホールとも呼ばれ、硬い岩盤の窪みに砂や小石が入って水流の回転作用で大きな穴になったものを指す。
何百年もかかってできるものなので、五反田川が古くからあって急流であったことを示すものだという。
ここからの写真は2025/11/12撮影。

川崎市立中原図書館所蔵の「川崎市多摩区明細地図」(経済地図社, 1973)を確認したところ、生田駅の読売ランド前寄りに生田1号踏切よりも駅寄りに踏切が描かれているのを確認した。
生田駅北側の津久井道からJAセレサ川崎 生田支店の脇にある未舗装の路地がそれと思われる。
踏切番号はついておらず、地図にあってもすでに廃止されていた可能性はありそうだ。国土地理院Webサイトの昭和46年空中写真(国土地理院撮影)では行き止まりに見えるが、同サイトの昭和41年空中写真(国土地理院撮影)ではまだ踏切があるように見え、おそらくは生田駅ホームの西側への延伸に伴って昭和40年代前半に廃止されているのではないかと思われる。踏切番号は地図にも記載がなく、となりの踏切に番号を譲ったのかどうかは確認できていない。
生田駅北側の津久井道からJAセレサ川崎 生田支店の脇にある未舗装の路地がそれと思われる。
踏切番号はついておらず、地図にあってもすでに廃止されていた可能性はありそうだ。国土地理院Webサイトの昭和46年空中写真(国土地理院撮影)では行き止まりに見えるが、同サイトの昭和41年空中写真(国土地理院撮影)ではまだ踏切があるように見え、おそらくは生田駅ホームの西側への延伸に伴って昭和40年代前半に廃止されているのではないかと思われる。踏切番号は地図にも記載がなく、となりの踏切に番号を譲ったのかどうかは確認できていない。

ところで生田駅のバスロータリー(駅入口からはかなり離れた生田1号踏切の南脇にある)にあったバスのりば案内の看板が大変残念なことになっているのだが、更新しないのだろうか(苦笑)
とりあえず現在の路線と一致しているようなので、バスのりば案内としては機能しているようだ。
とりあえず現在の路線と一致しているようなので、バスのりば案内としては機能しているようだ。

生田駅西側にある生田1号踏切。写真には入っていないが手前右側に看板が立っていたバスロータリーがある。
ここからの写真は2025/11/4撮影。
ここからの写真は2025/11/4撮影。

生田1号踏切からかなり離れて読売ランド前駅寄りにある生田2号踏切。踏切西側で五反田川が小田急線をくぐっている。

次の生田3号踏切は道幅が狭いが自動車が両方向に通れるようになっていて、踏切を渡る車はだいぶ手前で停車して対向車がいないことを確認してから渡っている。

小田急線の踏切には警報器の表示とは別に「踏切注意」の看板が設置されているのだが、生田3号踏切北側にあるもののようにだいぶ古ぼけてしまっているものも結構あったりする。

読売ランド前駅東側にある生田4号踏切を南側から見たところ。
この踏切も双方向通行のわりには道幅が狭い上に、踏切を渡った北側はすぐに交通量の多い津久井道が通っており通過するのに難易度が高そうだ。
この踏切も双方向通行のわりには道幅が狭い上に、踏切を渡った北側はすぐに交通量の多い津久井道が通っており通過するのに難易度が高そうだ。

踏切脇には立往生が多発していることを警告する看板があった。南側から前方赤信号のときに踏切に入ってしまうと前進ができず、さりとて後方は直角に近いカーブになっていて容易に前後に脱出できない場所なので注意が必要なのだろう。